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風はなぜ吹くのか、どこからやってくるのか

¥1,944(税込)

杉本憲彦/著 四六判 392頁


目に見えない「風」のしくみががよくわかる
風は直接、目に見える現象ではありませんが、私たちの生活を大きく左右する天気の要素のひとつです。本書では、そんな風が吹く仕組みを解説します。海風・陸風やフェーン、ビル風といった身近な風から、やませやだし、おろしといった地域特有の風、偏西風などの地球規模の風、低気圧や台風の風、気候と風の関係、風の利用や予測など、風に関する話が満載。捉えどころのなさそうな、大気の流れを調べている研究者が、風の「姿」を捉える旅に招待します。

目次
第1章 大気の成り立ち
1.1 地球の大気組成 ー大気と生命の関わり
1.2 大気の鉛直構造 ー飛行機が揺れる理由、揺れない理由
1.3 大気の重さ ー真空ポンプで井戸水は10m以上汲み上げられない

第2章 地球の熱のやりとり
2.1 太陽からの光 ー地球のエネルギーの源
2.2 電磁波と色 ー空はなぜ青いのか
2.3 バランスの考え方 ーお風呂の水が溢れないためには
2.4 地球からの光 ー蛇は夜でも蛙を捕まえる
2.5 大気の働き ー地球の布団

第3章 風の吹く仕組み
3.1 大気の基本状態 ー安定、中立、不安定とフィードバック
3.2 大気に働く力 ー運動と力の基本的関係
3.3 風の原理 ー熱による力がもたらした大気の運動
3.4 自転と公転 ーそれでも地球はまわる
3.5 コリオリ力 ー地球の風はまっすぐ吹かない
3.6 風のバランス ー風が吹きつづける理由

第4章 身近な風
4.1 海陸風と山谷風 ーヨットとパラグライダー
4.2 季節風 ー大陸規模の海陸風
4.3 フェーン現象 ー風がもたらす温度の変化
4.4 風と雲の関係 ー吊し雲、傘雲、ダウンバースト
4.5 物体と風 ーすきま風、ビル風、列車風
4.6 地表付近の風 ー摩擦が作る循環
4.7 日本の局地風 ーおろし、だし、やませ
4.8 世界の局地風 ーボラ、ミストラル、カタバ風
4.9 ヒートアイランド ー風の大事な働き

第5章 地球規模の風
5.1 偏西風とは ー航海と風、ジェット気流の発見
5.2 大気の大循環 ー地球全体の熱の分配
5.3 偏西風が吹く理由 ー地球規模での力のバランス
5.4 成層圏の風 ーSSWとQBO
5.5 惑星に吹く風 金星のスーパーローテーション

第6章 渦巻く風 温帯低気圧と台風
6.1 渦と波 ー流れの二つの状態
6.2 温帯低気圧とは ー風がもたらす雨
6.3 温帯低気圧の隠れた働き ー熱はどうして運ばれる
6.4 台風 ー熱帯で発生する渦
6.5 竜巻 ー渦の巻く方向は決まっている?
6.6 波と風の関わり ー波が作る上空の風

第7章 世界の気候と風の関わり
7.1 気候と文化 ー環境決定論とは
7.2 風が作る気団と海流 ー気候を決める役者たち
7.3 日本の四季と風 ー春一番と木枯らし一号
7.4 風と文化 ー風の利用と防災
7.5 成層圏オゾンホール ー風がもたらす地球環境問題

第8章 未来の風 天気予報と温暖化予測
8.1 観天望気 ー観測と予測の二つの柱
8.2 天気を予報する ー宇宙から見て、コンピュータで考える