気象研究ノート 228号 エルニーニョ・南方震動(ENSO)研究の現在

気象研究ノート 228号 エルニーニョ・南方震動(ENSO)研究の現在

(BK-22258)

渡部雅浩・木本昌秀/編 日本気象学会/刊 A4判 196頁


熱帯西部太平洋の温かい海水が東へ拡大し、赤道中等部太平洋に正の海面水温差が生じるエルニーニョと、その逆の状態であるラニーニャは、それぞれ熱帯東西循環の弱化と強化を表す海面気圧の東西シーソーにより特徴付けられる南方震動と連動する大気海洋計結合変動であり、まとめてエルニーニョ・南方震動(El Nino-Southern Oscillaton; ENSO)と呼ばれる。ENSOは全球の天候状態に大きな影響を持ち、日本の天候も例外ではない、今を去る30年前、1982-83年に発生したエルニーニョは、当時20世紀最大と言われ、世界各地に異常天候をもたらしたが、当時は予測はおろか、現象のさなかにあっても、何が起こっているのかよくわからない状態であった。この現象を大きな動機として、地球の気候システムの最も顕著な変動である ENSO に対する理解はこの30年間に飛躍的に進展し、予測が現業化されるに至った。

目次
第1部 ENSOの力学
第1章 TOGA-計画が開いた世界
第2章 ENSOの観測
第3章 ENSOの理論
第4章 気候モデルによるENSOのシミュレーション
第5章 ENSOの予測
第6章 新しいエルニーニョ

第2部 気候システムにおけるENSO
第7章 ENSOと熱帯大気海洋計変動
第8章 大気擾乱とENSO
第9章 ENSOとモンスーン
第10章 ENSOと十年規模変動

第3部 ENSOの影響
第11章 ENSO-NAOのリンクについて
第12章 ENSOと日本の天候
ENSOと古気候研究
参考文献

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